本年4月1日より改正労働契約法が施行されました。
これにより5年を超えて契約を反復更新された有期契約労働者から申し込みがあった場合は無期労働契約契約が成立することになります。
今後パートタイマーなどの有期契約従業員就業規則や雇用契約書の改訂・整備は必須ですが、さらに一歩踏み込んで、優秀なパートタイマー・契約社員等の育成強化や正社員化促進などにより従業員のモチベーションアップ、企業全体の生産性向上につなげたいものです。
そのための支援措置として従来の「均衡待遇・正社員化奨励金」に代わって下記「キャリアアップ助成金」(金額は中小企業の場合の支給額)が制定されました。
1.有期契約労働者等を正規雇用・無期雇用へ転換した場合
有期雇用⇒正規雇用 1人あたり40万円 (母子・父子家庭加算10万円)
有期雇用⇒無期雇用 1人あたり20万円 ( 同 5万円)
無期雇用⇒正規雇用 1人あたり20万円 ( 同 5万円)
2.有期契約労働者等に教育研修を実施した場合
OJT 賃金助成 1人あたり1時間700円
Off 費用助成 上限20万円
賃金助成 1人あたり1時間800円
3.処遇改善
有期契約労働者等に適用する基本給の賃金テーブルを作成し、3%以上の賃金増額をした場合
1人あたり1万円(職務評価活用の場合 1事業主あたり10万円加算)
4.健康管理
有期契約労働者等を対象に健康診断を4人以上実施した場合
1事業所あたり40万円
5.短時間正社員制度を作り、対象者が出た場合
1事業所あたり20万円 (母子・父子家庭加算10万円)
6.パート労働時間拡大促進
週所定時間25時間未満⇒30時間以上に拡大した場合
1人あたり10万円